ついに待ちに待ったOpenSoundデータのDD51版がリリースされたので、早速お試ししました。入れ込む素材は結構前になりますがnagodenさんのMP3Decoderをがんばって入れたことのあるKATO-(Ho)のDD51になります。またDCC化及びOpenSoundするためESU-Decoder LokSound 5 microに適合したフジガヤさんのDE10用インストール基板を転用しました。

■DD51のオリジナル基板(左)とDE10(HO)向けNext18変換基板(右)

IMG_8298


 DE10(HO)向けNext18変換基板、元はDE10向けに設計されたものなので本体に固定させるビズの穴の位置が片方しかあっていませんが、モータシューのホール位置やレール集電用シューの位置はぴったりなので(黄色枠)特に改造無しでも使えました。ただ工夫が必要だったのはDecoderの装着の位置を標準の枠から180度向きを回転させて装着する必要がありました。そうしないと最後にボディーを被せる時にDecoderの位置がCAB内に収まらないためです。ただDecoderソケットがNext18なので180度向きを変えても問題なく電気配線系は許容されて無改造で使えます。ここはNext18の良さだと思います。
他、「DE10(HO)向けNext18変換基板」の最大のウリだと思われる「テールライト、入換表示灯の個別の点燈/操作が可能」にする部分のひと手間(いや三手間、四手間くらいでしょうか)については、工作される方の情熱と根気に左右されますので各自チャレンジください。

■デッキステップの裏側からのテールレンズ周りの加工例
IMG_8135


加工時のポイントとしてはデッキのステップの裏から、ピンバイス等でテールレンズまで掘って、
情熱と根気を込めた、豆粒LEDとポリカーボネート線をハンダ付けしたものを裏から通して、接着剤等で固定します。MECYは防水用シール材で固定しました。

■加工したテールレンズの道光ホールに豆粒LED+ポリ配線を通して固定したところ
IMG_8137

ただDD51はデッキの構造上、ピンバイスで穴をあけるだけだったので、DE10の様な光源もれの塞ぎ加工までの厳しい加工は要求されませんでした。

■テールライト配線までの下準備の加工例
IMG_8286

 
スピーカは外形が20mm位で8Ωのものを基板裏側の隙間のスペースに両面テープで付けました。エンクロージャは付けられませんが、ボディーを被せるとエンクロージャの効果が出るのかそれなりの音質になります。

■第1スピーカーの取り付け例
IMG_8291

IMG_8290



また第二スピーカとしてキューブ型をフレーム裏側に忍ばせています。

■第二のスピーカ取り付け例
IMG_8288


DD51の実物はエンジンが二機搭載なので、そのつもりでスピーカを2つ付けたました。その効果なのか音はかなり大きくなりましたが、実用はキューブ型1つで十分な気がします。

 次にボディーを被せる際にDecoderの逃げ加工が必要になります。180度反転してDecoderがCAB内に収まる位置で逃げ部分をクリ抜きました。

■ボディーのDecoder逃げ加工

IMG_8292

 ここまでが一通りのDecoder、テールライト周りの加工で、あとはDD51のOpenSoundデータを書き込んで音が鳴ったら完成となりますが、今回は更にCABライトの装着にもチャレンジしてみました。とはいえDE10(HO)向けNext18変換基板ではテールライト、入換表示灯のアクション用にファンクションF3,F6を割り当てていてNext18で使えるAUX1~4まで使い切ってしまっているので、そのまま無加工では実現できません。あれこれ思案してLokSound 5 micro Next18版のサイドパターンを活用すれば実現出来そうなのでやってみる事にしました。やる事はAUX1~4以外でファンクションに割り当てられそうな端子パターンから、トランジスターと抵抗、LEDから回路を構成しCABLight用のLEDユニットを自作/追加加工を行います。

■追加する回路のイメージ
回路図
 追加する回路はイメージ図の様な簡単な構成です。手持ちにある適当な部品と基板の切れ端で組んでみました。LokSound 5 microのサイドパターンからは対応するパットと接続します。今回はAUX7 が使えそうなので当てはまるパットからトランジスターのベースに繋ぎました。

■LokSound 5 microパット構成図 (LokSound 5 InstructionManualから引用)
回路図2

■かなりアバウトなCABLightユニットモドキとLokSound 5 microとの接続例
IMG_8284

■CABの天井にCABLightユニットモドキを両面テープで固定して最後に本体に被せました。
IMG_8293


かなり適当感満載ですがCABLightユニットが追加できたので、一旦DD51に装着してOpenSoundデータを書き込みにいきますが、その前にCABLight操作用のファンクション・キーを割り付けるためのマッピングを編集しておきました。DD51のOpenSoundデータをLokProgrammerから開いてFunction outputsとFunction mappingにAUX7をRoomLightとして割り付けました。FKeyはF1~F15までは使われていたので、空いているF16をRoomLightの操作キーとしました。

■LokProgrammerでOpenSoundデータを編集します。
LokProgrammer1

LokProgrammer2

ここまで作業したらいよいよお待ちかねのDD51ーOpenSoundデータを書き込みします。書込み時間は概ね10分程度でした。

オプションのさらにオプションの追加でインストール作業は結構手間がかかりましたが、一応CABLightも点燈する様になりました。

クリエアイターの皆様へ
いつも良質のOpenSoundデータをご提供していただきありがとうございます。


過剰と思えるDualSpeker仕様のDD51ーOpenSoundの迫力?のテスト動画をご覧ください。